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不気味なお下げの少女

今日の一枚目。 幸福を呼ぶ青い紙。
        幸福を呼ぶ青い紙s
今年の猛暑をまだ全く予想もしていなかった梅雨明け前の事、オイラは素晴らしい本と素敵な人物に出会った。
オイラは、いつものように大月の標高1500mの林道へと虫撮りに出かけていた。
お決まりのパターンで探虫しながら1500mまで登っていき
またグダグダと探虫しながらスクーターで下って行くと、前方に虫捕り網を持った方が歩いていた。
戦利品でも聞いておくかなと、バイクでさらに近づくと、ある違和感を覚えた。
それは、その方が虫捕り網のほかに松葉杖を持っていた事だ。 
単純ゆえ、あまり停止する事がないオイラの思考回路がすぐに状況を把握できないでいた。
とりあえず『何かいいのいましたか~?』と声をかけてみると
『まあまあかな~』と言ったようなお返事で、その後しばし昆虫談義をしていた。
すると驚いた事に、オイラのカミキリ師匠的なイチゴ農家の方や
ブログにもコメントを頂く、郡山のしげしげさんなどともお知り合いとの事だった。
そして、さっき頂上付近で知り合った、山梨のベテランカミキリ屋のSさんやMさんもご存じとの事でさらに驚き。
ただオイラの頭の中では???が渦巻いていた。(どうやってっここまで来たのだろう?帰りは??)
常識のない非礼なオイラは、ストーレートに質問してみた。
答は、タクシーでここまで来たと言う。そして帰りは携帯が通じる所まで下りて、またタクシーを呼ぶと言うのだ。
ふと、こんなところでオイラと話している時間があれば、もう少し探虫するなり
標高を落としていった方がいいはずだと、軽く挨拶をしその場を去った。
スゴイ人がいるもんだなぁと感心しつつも『でもなぁ、、、』とスクーターを停め少し考えてみた。
いくら舗装されているからと言ってもここは林道。標高的にも決して低いところではない。
まして携帯の通じる所なんて言ったら、かなり下らないと繋がらないはず。。。
さっきまで、その方の穏やかな話し方と柔和な人柄で気が付かなかったが
ようやくオブラートが溶けだし、事の重大さに気づきひき返すことにした。
あらためて『もしこれで良ければ下の方まで乗って行きませんか?』と聞いてみたが『大丈夫です』との事だった。
もう正常な判断が出来るオイラは、こういう事は二度聞くもんじゃないなと林道を下って行った。
よく相撲取りの体をぜい肉をまとった筋肉の塊と表現するが
まさに柔和をまとったバイタリティの塊みたいな人だなぁと、帰り道もずっと感心していた。

そして数日後、この方が書かれた本があると言う事を知り、早速アマゾンでポチってみた。
それがこの本、[ 松葉杖で歩く世界の山] だ。 封を開けると青い帯紙に書かれていた事、、、
“山に登りたいという強い気持ちと、ちょっとした工夫があれば、松葉杖でも山に登れます。 山や雪に・・・”
本編を読む前に帯紙の最初の2行でオイラはやられてしまい、読み終えたくらいの充実感があった。
それは、林道でお会いした島津さんを思い出していたからだ。 バイタリティの塊。
“強い気持ちと、ちょっとした工夫・・・”この言葉は全てに通ずる魔法の言葉のような気がする。
本編もその場の雰囲気や光景が伝わってくる描写もあり
時おり花や昆虫などもわかりやすく登場し、スッと現地に立った気分になり、楽しく読めた一冊であった。





普通に登山記として読むのもよし、あるいは少し凹んだときに読むのもよし
また、周りにそんな方がいらしたのならば、進呈してみるのもいいのではないでしょうか。
このコロナ禍、たくさんの方が色々なストレスを抱えているかと思いますが
“強い気持ちとちょっとした工夫”をもう一度考えてみるのも妙案かも。。。

                    松セカs




このところ思うように時間が作れず遠征休止中。 あ~、つまんない。。。
あっ、そうだ“強い気持ちとちょっとした工夫”か!
って事で、庭撮りなんかを。。。
バラにキンケハラナガバチによく似た、ヒメハラナガバチがいた。

        ヒメハラナガバチs



気温が低めのせいかな?何だかおとなしい。 まあ、それはそれでチャンスかなとへなちょこマクロで。。。
思ってた以上に毛深いんだな。。。  にしても複眼がいいね~!

    ヒメハラナガバチ3s



お~、正面顔もイイねー!!
ヒメハラナガバチ2s



もう一つの正面顔もいいね~!なんだか“不気味なお下げの少女”っぽいけど。。。ってか、そろそろハロウィンすね! 
                    不気味なお下げの少女s



庭では初見初撮りのアワダチソウグンバイがパッカ~~~ンと。
                アワダチソウグンバイPs



キイロテントウは頭を出してくれて複眼パッチリ!!
キイロテントウs



ミドリグンバイウンカ。 いつも思うんだけど頭や胸の緑の線の蛍光感は、っぱねーっ。
って言っても小学生の時に初めて見た蛍光ペンの黄色ほどの衝撃は無いけどね。。。

    ミドリグンバイウンカs



ミドリグンバイウンカのそばで3匹のアブラムシがアリに弄ばれていたので
いっちょ撮ったるかと覗いてみると、、、あれ、お子様?それとも弟?  ずいぶんいたんだね。

            アリとアブラムシs




最期は、、、庭で撮ったバラトンボ。 綺麗だったからアップしようと思ってたんだけど
       どっかに潜り込んでいたので、庭撮り編のこのタイミングで。。。

    バラトンボs


ではでは。。。。。。や
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[ 2020/10/07 23:05 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)

良い話しですね。

でも、「幸福を呼ぶ青い紙」と「不気味なお下げの少女」とはどういう関係なのかと、著者は女性だと思ってずっと読み進んでしまったよ。
また、やられました。

“強い気持ちとちょっとした工夫”というのはいいね。

[ 2020/10/08 10:37 ] [ 編集 ]

秀さん

島津さんは色々な所に行かれているようなので
秀さんもお会いする事があるのではないでしょうか?
昆虫の神様は、人との出会いも演出してくれるようです。。。

“強い気持ちと、ちょっとした工夫”これは、色々な状況で
自分の励みになってくれそうです。  座右の銘になりました。。。

ではでは。。。。。。や
[ 2020/10/08 22:00 ] [ 編集 ]

小太り爺さんからコブトリ爺さんへ

拙著に対して過分なお褒めのことばをいただきありがとうございます。
山が好きでしたが、心臓病となり行けなくなりました。
またヒマラヤを眺めながらトレッキングをしたいんですが、
それもかなわず、といったところです。

あの林道ではクロサワヘリグロハナを採ろうとでかけ、
旅姿さんに会ってお守りに1頭いただき
情報もいたただきおかげで採集もできました。
無益な殺生は最小限に…といってしまうときれいですが、
要するに下手なので数が採れないだけです。
でもまあ、下手は下手なりに採集は楽しいものです。
先週は小豆島にセダカコブヤザズを採りに行ってきました。
50代で「小太りの人」と言われたときはがっかりしたのですが、
ガラス扉に映る自分の姿を見て納得したものです。
今ではコブ叩きで小豆島まで行くコブトリ爺さんです。

「不気味なお下げ少女」のお見たて、つくづく見事です。
そんな視点をもてる域に達すればさらに世界がひろがるでしょうね。
ではまたフィールドで。
[ 2020/10/09 16:32 ] [ 編集 ]

新橋山人さん

こんばんは。
まずは、座布団を一枚進呈したいと思います。
コブトリの件では思わず『山田く~~~ん』と言いそうになりました。

本当は『松葉杖で歩く世界の山』の読書感想文風な記事にしようと思っていたのですが
考えてみたら、勉強が苦手な私にはちょっと無理だと思い
結果、中途半端な感じになってしまいました。
ただ私の中では『新橋山人さんと言う方がいる』と言う事の方が伝えたかった事なので
そのままの感じの記事になってしまいました。
本の紹介はたいした事が書けずすみません。

小豆島に行かれたのですね。
叩いた後は、打ったものをツルツルっといった感じですかね?
今年は遠征に行けなかったので大変羨ましいです。

またどちらかでお会いできる事を楽しみにしています。

ではでは。。。。。。や
[ 2020/10/09 21:52 ] [ 編集 ]

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