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さて、2日目の後半戦。
日中の探虫を終え、暫し休憩をとったのちホテルを出発し材置き場に向かった。
とりあえず7:00頃に着くように出発し、予定通り着いたのだけどまだ全然明るい。。。
まあ、とりあえず居残り君でもいないかなと材をチェック、、、嫌な予感。。。  昆虫が全然いない。
まだ明るいと言う事もあるけども少し焦りを感じてしまう。 けっこう暗くなったなと思ったのは、八時近かった。
日没も東京とはかなり時間差があるようで、帰って来てから調べてみたのだけど、この日の日没時間は
東京が19:00に対して、対馬は19:38だ。 40分近くも差があり、まして日没後すぐに暗くなると言う訳ではないので
ちょっとイメージが違っていた。 まあ、夜間の探虫は初めてなので無理もない。
最初の30~40分は全く昆虫が見当たらずあせってしまったが、暗くなりボチボチと現れ始めた。

とりあえず採集をして翌日撮影となる。 どこからともなく飛来する昆虫達。 もちろん目的は“白いカミキリ”だ。
それでは夜の蝶、ではなく“夜の甲虫”を遠征時恒例、あいうえお順でお楽しみください。。。

渋い、ちょっと好みの昆虫はイガラシカッコウムシ。 
  
            1ウスモンツツヒゲナガゾウムシ (1)



これは初見のヒゲナガゾウムシ。 ウスモンツツヒゲナガゾウムシ。
オスは触覚の第4節が膨らんでいるというので、これはメスのようだ。

    2ウスモンツツヒゲナガゾウムシ (1)



ヨコバイやハムシのように、複眼に見立てさせているのだろうか?
                      3ウスモンツツヒゲナガゾウムシ (2)



最初は別種?と思ったけど模様も同じなのでオスとメスかと判断したのだけど、帰宅後の調べでは
前述のようにオスは第4節が膨らむらしいので、両方ともメスと言う事になる。
6-10㎜となっていたので、6㎜と10㎜の個体と言う事なんだろうな。。。

        4ウスモンツツヒゲナガゾウムシ (3)



カミキリがいた。 カタシロゴマフカミキリだ。 
もちろん既知種の本土被りだけど、夜の探虫で見つけられたと言う事が、気分を盛り上げた。

    5カタシロゴマフカミキリ (1)



いいね~!と、この時は思っていたけど、滞在中一番多く出会ったカミキリかも、、、いや違う、
一番多く出会ったのは、あのカミキリだった。。。

             6カタシロゴマフカミキリ (2)



ガッチリタイプの見た事がないカミキリだ。 うれしい初見カミキリはキイロミヤマカミキリ。
7キイロミヤマカミキリ (2)



前胸と上翅の色の差があるので、初見とすぐにわかった。 すぐに初見とわかる出会いは盛り上がる!
        8キイロミヤマカミキリ (1)



またもやガッチリ系のカミキリはビロウドカミキリの対馬亜種、サトウビロウドカミキリのようだ。
            9サトウビロウド



好きなんだよねー、こう言うの! 人間の場合色々あるけど、昆虫は派手がいいよな!
    10タイワンオオテントウダマシ (1)



腿脚の赤い班に上翅の黄色い班、どちらかが欠けたらつまんないけど、このWの班がたまらんね~。
                      11タイワンオオテントウダマシ (2)




キタキタキターーー!白物第2弾! タカサゴシロカミキリだ。
これが見たかったんだよな~、決して珍しい種類じゃないけど、スゴイ綺麗なんだよ!!

12タカサゴシロカミキリ (2)



懐中電灯で上を照らすと、けっこうな数が飛んでいる。 カタシロゴマフではなく対馬滞在中に一番見たのは
このタカサゴシロカミキリだったんじゃないかな。 ホント幸せな話だ。

        13タカサゴシロカミキリ (1)



きのうクワで得たチョウセンシロカミキリも数多く飛来しているようだ。
    14チョウセンシロカミキリ (1)



まだ薄暗いレベルの20:00前には想像もつかない、飛来っぷりだ。 楽すぃー、ホント楽すぃ~~~!!
            15チョウセンシロカミキリ (2)
ちなみにチョウセンシロカミキリの実際の交尾態や、タカサゴシロカミキリのピン行動は青字をクリック!!




これまたシブい!! この初見甲虫はツシマゴマダラコクヌストと言うらしい。
        16ツシマゴマダラコクヌスト (1)



いかにも甲虫って感じのコイツは、甲虫先生が見たら喜ぶんだろうなぁ。。。
            17ツシマゴマダラコクヌスト (2)



時おり材についていたのは1,3,4の触覚の比でヒゲナガヒメカミキリと同定。
    18ヒゲナガヒメカミキリ (3)



見慣れた茶系カミキリもLEDを照らしてみると、新鮮に映るものだ。
            19ヒゲナガヒメカミキリ (2)




最後は、、、まるで育ち盛りの子供のように、材置き場で満腹になったはずなのに、
      ホテルに帰る途中で煌々と照る電話ボックスをみつけると、ついついツマんでみたくなる。
      車を止め、見に行くと、、、蜘蛛の巣だらけで電話の上は糞だらけで、テンションダダ下がり。。。
      いちおうボックス内をグルっと見回すと、、、お~、カミキリ! ミヤマカミキリだ!!
      一瞬、思いが巡る、、、  このクモの巣、糞だらけの中に入るのは、ちょっとなぁ。。。
      いや、昆虫との出会いは一期一会だ!この普通種のミヤマカミキリでも今度いつ会えるか分からない!
      意を決し、ボックスの扉に手をかける。。。 何年ぶりだろう、、、この行動。。。とつまらない事を考え
      扉を引くと、ん?んん?  開かない。 鍵がかかっているようだ。
      だからこんなに汚れているんだな。。。  デジタルに光る“利用できます”の文字も霞んで見える。。。
      さあ、どうしよう!この初見カミキリを!  答えは一つだ!

    21利用できます?



ガラス越しに撮るしかないだろう。  と、なんか儚げなミヤマカミキリの写真となってしまった。
        20ミヤマカミキリ (1)

ではでは。。。。。。や
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[ 2022/07/14 22:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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