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T-4n 武士は食わねど高楊枝

4日目、日中は撮れ高に恵まれ調子に乗っていたので、夜はまた材でも見に行くかと前回より
30分時間をずらしてホテルを出発した。
タカサゴシロとチョウセンシロと白物カミキリを落とせたので、ナイトはもういいかなとも思うのだけど
せっかくだったら一番の難関“オオシロカミキリ”を落としておきたいというものだ。
で、この日のターゲットは“オオシロ一本”くらいの気持ちでいた。
出発は30分ではなく、一時間ずらしても大丈夫かなと思っていたけど、もし先に他の虫屋さんんが来ていると
なんか後から行くのはイヤだなと思い少し早めの出発だった。 実際カミキリが飛来するエリアは決まっていたので
そこに先着者がいると、行動パターンがかなり限定されてしまう事もあるからね。。。

現地到着、予定通り誰もいない。さっそく探虫開始!やはり完全に暗くならないと昆虫達の姿は確認できない。
少し経ち、手持ちのLEDの効力が発揮される頃いっせいに活発になって来た。
同じメンバーだけどタカサゴシロ、チョウセンシロ、他のカミキリなども翅音をさせて飛来している。
昼間でも言える事だけど、4日目ともなると本土被りどころか島内被りも多々起きてくる。
同じ材置き場に関してはなおさらで、なかなか初見種を見つけられないでいた。
そんな時だ、道路側に明かりが見えた。 場所柄、この時間に来るとしたら虫屋さんしかいない。。。
灯が近づいてきた。 二人いるようだ。 暗闇ながら姿は確認できた。 むこうから『こんばんは』と声をかけられた時
ん?と感じた。。。  オイラはその二人に声をかけた。『あれ?Mさんじゃないですか?』 『そうですけど』
やはりそうだった。 去年ここの状態が良くなかったと話していたMさんと偶然の出会いだ。
連れの後輩の方が一人いたので、挨拶をかわし3人でLEDを照らしていた。 
タカサゴシロ・チョウセンシロの飛来に興奮の採集をしていた後輩くん。
採集の容器はあっという間に30~40になっていて、ここのシロカミキリの密度がうかがえた。
感じのいい後輩くんだったので、この材置き場では珍しいタイワンメダカがいた場所を案内してあげる事にした。
オイラは別の材を見ていると、案内してすぐに『タイワンメダカいましたー!』の声。  
早っ!、思わずヤングパワーに圧倒される。 そして数分後、後輩くんが再び『&%$#=”いましたーーー』と。
オイラは聞き取れなかったけど、近くにいたMさんの『マジ? デカい?』の声は聞こえた。
Mさんもタイワンメダカの材辺りを探り始めていたので、何がいたのかなと近付いてきてみると、、、
『オオシロがいましたよ!』と。。。。。。え゛~~~~~~、オ・オ・シ・ロ。。。と、心の中で大絶叫しながらも
オイラは笑顔で『よかったじゃーん!』と、亡き親父の訓え“武士は食わねど高楊枝”を励行していた。。。
針葉樹の中にポツンと置いてあった、広葉樹の材にいたタイワンメダカ。
明るいうちに来てそこに広葉樹があると知っていたオイラの特権だったのに。。。
いや、誰でも同じ事をしただろう。 ポイントを隠すような女々しい事はしたくない。。。 
これはたぶん昆虫の神様のいたずらなのだろう。 仮にここでオオシロを落としていればオイラは100%
再び対馬を訪れる事は無いだろう。
実は目的虫はもう一種いて、事前に時期が合わないと発覚し断念したのだ。
たぶん、そのツシマヘリビロトゲハムシとオオシロを採りにまた来なさい!と言う事なんだろう。。。
気持ちを切り替え、よっしゃー、今度はオイラだ!!  とはいかず、、、じゃっかんショックを引きづりながら見つけた
翌日撮影の虫たちをどぞ。



エグリトラカミキリ。この春、初見を終えたエゾトラカミキリ、知っていたから採れたけど、もし存在を知らなかったら
『なんだ、エグリトラか、、、ポイッ!』となっていただろう。 ゆえにここは対馬、そんな事あってもおかしくなく
念のためのエグリトラ、、、ってか、もう少ししっかりしろよオイラ。。。

           1エグリトラ



タカサゴシロカミキリとチョウセンシロカミキリも今一度。 
チョウセンシロカミキリに関しては対馬特産種なので、何枚撮ってもいいかなって感じ。

                2タカサゴシロカミキリ (9)

                3チョウセンシロカミキリ (1)




またまた本土被りはトガリシロオビサビカミキリ。
            4トガリシロオビサビ



この日一番の収穫だったのかな、対馬固有種のオオヒメクモゾウムシ。
5ババオオヒメクモゾウムシ (3)



ヒメゾウムシっぽいけど、どうやらクモゾウムシの仲間らしい。
        6ババオオヒメクモゾウムシ (2)



ヒゲナガヒメカミキリは島内被りで前回もアップしたかな?
            7ヒゲナガヒメカミキリ (2)



この辺のヒメカミキリも“とりあえず撮っておく”のスタイルになってしまう。
        8ヒゲナガヒメカミキリ (5)



これは同じ模様のゾウムシをネットで見つけたんだけど、どうやら未記載種のようだ。
    9マダラメカクシゾウムシ近縁 (1)



マダラメカクシゾウムシ近縁種となっていた。  これはこれで初見と喜んでおくべきだな。。。
                      10マダラメカクシゾウムシ近縁 (11)



このデップリ感はヨコヤマヒメハナカミキリかな?
11ヨコヤマヒメカミキリ (2)



これも一応初見種だ。 でもこのヒメカミキリ系の初見は“よっしゃー!”って感じはしないんだよな。。。
        12ヨコヤマヒメカミキリ (1)




最後は、、、これは別日の写真だけど、対馬の日没後の風景で、空に露出が合っているから
      道は暗く落ちちゃってるけど、肉眼ではここまで暗くなく、日没後の暗くなったかなと言う雰囲気。
      で、空の青さがまだ少し残っているこの写真が何時かと言うと、、、夜の八時七分前。 19:53の写真。
      関東との驚きの時間差を写真で残しておこうかなと一枚。

    13 19:53

ではでは。。。。。や
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[ 2022/07/18 22:54 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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